TOWEL:Navi
タオル選び(2) 重さと厚さ : 使い勝手を左右する重さと厚さ
Weight & Thickness

使用目的に適した重さと厚さを選びましょう!

タオル厚さ重さ

タオルの「使い勝手」を決める最も大切な要件は、前章でもお話したように "サイズ" であると思います。次にくるのは、やはり "厚さ" と "重さ" ではないでしょうか?
 "タオル重さ" は、特別な場合を除き、タオルに使用されている "繊維材料(ほとんどが綿)の量" で決まってきます。タオルの水分吸収量はこの "量" に比例しますので、乾燥しているときにはそれほど差を感じなくても、濡らしてみると結構な重さの差を感じるものです。

 "タオルの厚さ" は、繊維の量とタオルサイズとの関係になりますので
『厚さ(単位面積当たりの重さ)
  = 量(重さ)÷ サイズ(面積)』
と単純には考えてよいと思います。

良く似たサイズのタオルでも色々な厚さのものがあります。
例えば、粗品で良く使われる白のフェイスタオルはとてもベーシックなタオルですが、6種類程度の厚さ異なるものが生産されています。軽い(薄い)もので 約50g/枚、重い(厚い)ものでは 約80g/枚、その差は1.6倍にもなります。
厚手のタオルは"繊維材料の量"が多いわけですから、水分吸収性も高く、フワフワ感もあるでしょう。しかし、時と場合により薄手のタオルの方が使いやすいことも数多くあります。
「使い勝手」を決めるのは、 "あなたがタオルをどのように使いたいか?" ということが大切です。

一概には言えませんが、厚さや重さを選ぶ、基本的な基準は次のようにお考えください。

タオル厚さ重さと特性

■ 温泉旅館のタオルは、なぜ "薄手" なのか?

全白タオル

みなさんは温泉旅館に宿泊されたことはあると思います。
浴衣とともに備えおかれたタオルにどんな印象を持たれましたか? "薄い" 、 "軽い" 、 "安っぽい" など、いろいろな印象をお持ちになったと思います。
でも、温泉旅館ではとても利にかなったタオルとして選ばれています。 温泉旅館に宿泊されたときに皆さんは温泉に何度か入られると思います。多い方だと1日に3回以上通われませんか?
そんな時、いつも乾いた状態で手軽に使えるタオルは必需品です。薄手のタオルは、とても早く乾き、何度も温泉のお供になってくれます。
また、軽くて扱いやすい薄手のタオルは、入浴の時には体を洗うボディタオルとして、湯船の中では頭の上に軽くのせることができ、また湯上りでも体についた水分をおおかた拭き取ることができます。これが、 "厚手" のタオルだったら、私は使いにくくてたまりません。

■ 業務用タオルは、 "しっかり" タイプ!

 "業務用" として販売されているタオルは、一般的に長く繰り返し使える "耐久性" が重視されます。ですので、比較的、糸と糸を詰め込むようにしっかりと織られ、目の詰まった仕上がりとなります。ホテルで使用されるタオルはこの種のものが多く、使用される "繊維材料の量" も多く、がっしり感があります。
「使い勝手」という話に戻ると、水分はたくさん吸収してくれますが、重めでタオルを絞る上では少したいへんです。そもそも、ホテルや美容室など業務用タオルを使うときに、タオルをビショビショになるまで濡らしませんし、一度使った後は洗濯乾燥することが前提です。
業務用タオルに求められることは、洗濯を繰り返し何度も使用しても、くたくたにならない耐久性です。業務用タオルに限らず、重め・厚手のタオルは、そのような利用を考えられている場合に好ましいタオルと言えます。

■ 少し注意して下さい。 "シャーリングタオル" の重量と厚さ

シャーリング生地

タオル用語に "シャーリング" というものがあります。
通常、タオルの表面は "パイル" といわれる糸のリングになっています。 "シャーリング" タオルは、タオルの表面を削るようにかっとして、糸が一本ずつたっている状態にしたものです。ふわふわ感は薄れますが、ベルベットのような肌触りになります。タオル地に後から染色した際に、デザインが鮮明に出しやすいこともあり、オリジナルタオルによく利用されます。
少しは話がそれましたが、 "シャーリング" タオルは、パイル部分が何割(一概に言えませんが3~4割)かカットされるため、必然的に軽くなります。
注意して頂きたいことは、業界での便宜上の理由からだと思いますが、カット前の重量で話されることが少なくありません。タオル屋さんから、規格上の重量を示された場合はカットされる割合を差し引いて重さを理解されると良いと思います。

 "ドライユース" と "ウェットユース" の使い分け

タオルには、 "ドライユースタオル(乾いた状態で使用することを前提とするタオル)" と "ウェットユースタオル(濡らした状態で使用することを前提とするタオル) "があります。
多くのタオルが販売されている今日ですが、この基本的な分類はネットサイト等を見てもあまり使われていない(説明されていない)ようです。タオルの多くが "ドライユース" が前提とされているからかも知れませんが、この分類はタオル業界では古くからあるものです。
 "ホテルのタオル" と "温泉旅館のタオル" の違いは、この用途の違いにあります。ホテルのタオルは、 "ドライユース" 、温泉旅館のタオルは "ウェットユース" と言えます。
 "ウェットユース" には、温泉での入浴、布巾やおしぼりなどがありますね。こんな用途の場合は、厚過ぎず、しぼりやすいタオルを選ばれることをおススメします。

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重さと厚さ : 使い勝手を左右する重さと厚さ

使用目的に適した重さと厚さを選びましょう!

タオル厚さ重さ

タオルの「使い勝手」を決める最も大切な要件は、前章でもお話したように "サイズ" であると思います。次にくるのは、やはり "厚さ" と "重さ" ではないでしょうか?
 "タオル重さ" は、特別な場合を除き、タオルに使用されている "繊維材料(ほとんどが綿)の量" で決まってきます。タオルの水分吸収量はこの "量" に比例しますので、乾燥しているときにはそれほど差を感じなくても、濡らしてみると結構な重さの差を感じるものです。

 "タオルの厚さ" は、繊維の量とタオルサイズとの関係になりますので
『厚さ(単位面積当たりの重さ)
  = 量(重さ)÷ サイズ(面積)』
と単純には考えてよいと思います。

良く似たサイズのタオルでも色々な厚さのものがあります。
例えば、粗品で良く使われる白のフェイスタオルはとてもベーシックなタオルですが、6種類程度の厚さ異なるものが生産されています。軽い(薄い)もので 約50g/枚、重い(厚い)ものでは 約80g/枚、その差は1.6倍にもなります。
厚手のタオルは"繊維材料の量"が多いわけですから、水分吸収性も高く、フワフワ感もあるでしょう。しかし、時と場合により薄手のタオルの方が使いやすいことも数多くあります。
「使い勝手」を決めるのは、 "あなたがタオルをどのように使いたいか?" ということが大切です。

一概には言えませんが、厚さや重さを選ぶ、基本的な基準は次のようにお考えください。

タオル厚さ重さと特性

■ 温泉旅館のタオルは、なぜ "薄手" なのか?

全白タオル

みなさんは温泉旅館に宿泊されたことはあると思います。
浴衣とともに備えおかれたタオルにどんな印象を持たれましたか? "薄い" 、 "軽い" 、 "安っぽい" など、いろいろな印象をお持ちになったと思います。
でも、温泉旅館ではとても利にかなったタオルとして選ばれています。 温泉旅館に宿泊されたときに皆さんは温泉に何度か入られると思います。多い方だと1日に3回以上通われませんか?
そんな時、いつも乾いた状態で手軽に使えるタオルは必需品です。薄手のタオルは、とても早く乾き、何度も温泉のお供になってくれます。
また、軽くて扱いやすい薄手のタオルは、入浴の時には体を洗うボディタオルとして、湯船の中では頭の上に軽くのせることができ、また湯上りでも体についた水分をおおかた拭き取ることができます。これが、 "厚手" のタオルだったら、私は使いにくくてたまりません。

■ 業務用タオルは、 "しっかり" タイプ!

 "業務用" として販売されているタオルは、一般的に長く繰り返し使える "耐久性" が重視されます。ですので、比較的、糸と糸を詰め込むようにしっかりと織られ、目の詰まった仕上がりとなります。ホテルで使用されるタオルはこの種のものが多く、使用される "繊維材料の量" も多く、がっしり感があります。
「使い勝手」という話に戻ると、水分はたくさん吸収してくれますが、重めでタオルを絞る上では少したいへんです。そもそも、ホテルや美容室など業務用タオルを使うときに、タオルをビショビショになるまで濡らしませんし、一度使った後は洗濯乾燥することが前提です。
業務用タオルに求められることは、洗濯を繰り返し何度も使用しても、くたくたにならない耐久性です。業務用タオルに限らず、重め・厚手のタオルは、そのような利用を考えられている場合に好ましいタオルと言えます。

■ 少し注意して下さい。 "シャーリングタオル" の重量と厚さ

シャーリング生地

タオル用語に "シャーリング" というものがあります。
通常、タオルの表面は "パイル" といわれる糸のリングになっています。 "シャーリング" タオルは、タオルの表面を削るようにかっとして、糸が一本ずつたっている状態にしたものです。ふわふわ感は薄れますが、ベルベットのような肌触りになります。タオル地に後から染色した際に、デザインが鮮明に出しやすいこともあり、オリジナルタオルによく利用されます。
少しは話がそれましたが、 "シャーリング" タオルは、パイル部分が何割(一概に言えませんが3~4割)かカットされるため、必然的に軽くなります。
注意して頂きたいことは、業界での便宜上の理由からだと思いますが、カット前の重量で話されることが少なくありません。タオル屋さんから、規格上の重量を示された場合はカットされる割合を差し引いて重さを理解されると良いと思います。

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 "ドライユース" と "ウェットユース" の使い分け

タオルには、 "ドライユースタオル(乾いた状態で使用することを前提とするタオル)" と "ウェットユースタオル(濡らした状態で使用することを前提とするタオル) "があります。
多くのタオルが販売されている今日ですが、この基本的な分類はネットサイト等を見てもあまり使われていない(説明されていない)ようです。タオルの多くが "ドライユース" が前提とされているからかも知れませんが、この分類はタオル業界では古くからあるものです。
 "ホテルのタオル" と "温泉旅館のタオル" の違いは、この用途の違いにあります。ホテルのタオルは、 "ドライユース" 、温泉旅館のタオルは "ウェットユース" と言えます。
 "ウェットユース" には、温泉での入浴、布巾やおしぼりなどがありますね。こんな用途の場合は、厚過ぎず、しぼりやすいタオルを選ばれることをおススメします。

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