TOWEL:Navi
タオル選び(7) 安全性 : より安全・安心なタオル選び
Safety

人に触れるタオルだから安全に使いたい!

タオル赤ちゃん

タオルは日常的に使うもの、そして人に触れるものですから、誰もが安全であり安心して使えることを望まれることと思います。では、タオルの "安全性" という点では、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。 このようなお話をさせて頂くまえに、皆さんにご理解頂きたいことがあります。このような安全性に関することは、化学的あるいは医学的な知識を持つ方から聞かれることが本来であると思います。しかし、ここでお話しすることは、タオルの業界や一般に公開されている情報をもとに、あくまで参考知識としてお役に立てて頂ければという思いで整理をしたものです。

タオルと化学薬品

タオルの製造工程では、①糊、汚れ、不純物などを取り除く、②漂白や染色して色を出す、③繊維を柔らかくする、といった処理の中で化学薬品が使用されます。これは、タオルに限らず繊維製品全般に言えることだと思います。後で詳しくお話ししますが、最近は化学薬品を使用せずに同様の処理をしたタオルも数多く製造されています。
タオルの製造工程で使用された化学薬品は、一般的に安全とされる状態まで取り除かれています。ただ、ご使用される方の体質により皮膚に炎症を起こしてしまった事例など、思わしくないことも多くはないですが、全くない訳でもありません。ただ、あまりに過敏になりすぎると繊維製品は何も使用できなくなってしまいます。東北の大震災のときに、原発から放出される放射線量の問題は社会に大きな波紋を投げかけました。しかし、震災前の環境でも放射線は一定量存在してり、許容範囲かどうかで安全性を判断してきました。タオルや繊維製品に含まれる化学薬品についても同じような判断がされるべきだと思います。
消費者の方にご理解頂きたいことは、①タオルの製造ではほとんどの場合、化学薬品が使用されているということ、②タオル業界の方々は、安全性への意識をお持ちであり、技術的にも安全性を高める努力をされているということです。
さて、化学薬品と人体への影響について少し、触れておきたいと思います。人間は皮膚からも呼吸しています。皮膚に触れる衣類やタオルに化学物質が含まれていると、皮膚から吸収されます。先天的に皮膚が弱い方、なにかの皮膚疾患をお持ちの方、ドライスキンと言われるような皮膚の状態の方、皮膚がたいへん敏感な赤ちゃんやお子さん、そして妊婦さんなど、化学物質の吸収が悪影響となりやすい方は、タオルの安全性に関心を持って頂いてタオルをお選び頂きたいと思います。
蛇足になりますが、化学薬品は消費者の方が日常使われている洗剤、漂白剤、柔軟剤の中にも含まれていることがあります。本当の安心という点では、そういったものも正しくご使用を頂いて、タオルの購入後も上手にタオルとお付き合い頂きたいと思います。

○ 柔軟剤(合成界面活性剤)

皮膚の脂分を取り除き、細胞と細胞の隙間を開き、皮膚の細胞膜を溶かし細胞を破壊すると言われています。また、皮膚から体内に浸透し、体内では分解されず内臓障害の原因になるとも言われています。

○ 蛍光増白剤

アレルギーの原因となり、発がん性物質や環境ホルモンの疑いがあると言われています。食品衛生法、日本薬局法、薬事法等で、商品の用途によって使用を禁止しています。

○ 抗菌剤

抗菌剤により皮膚の常在菌が減ってしまい、病原菌の浸入を受けやすくなると言われています。アレルギーや化学物質過敏症になることもあります。

化学薬品に代えて天然の材料を使用したタオル

さて、消費者の安全性に対する意識の高まりとともに、化学薬品の代わりに天然の材料を使用して、安全性を追求したタオルが多く出まわっています。例えば、こんな工夫をしたタオルがあります。

・ 酵素(微生物)の効果を利用して、不純物等(糊や汚れも)だけを微生物に食べさせ、化学薬品を使用しないで不純物等を取り除く処理をしたタオル

・ オゾン(O3)を利用して、不純物等の除去と漂白をしたタオル。オゾンは水道水やプールの殺菌でも使用され低濃度だと全く問題のないものです。自然分解がはやく有害な残留物も残らないと言われています。

・ コットンの自然な色合いを残すため、あえて漂白や染色をしない。また自然な風合いをあえて残すため柔軟剤を使用しないようにしたタオル

・ 天然の草木、ハーブ、野菜等の天然の色素を利用して、染色したタオル 安全性を大切にされるかたは、このような製造上の工夫がされたタオルをお選びになることも一つの方法かと思います。

オーガニックコットンの安全性は…

コットンはご承知のように世界的に大量に使用される繊維です。皆さんの周りにも必ずたくさんある繊維素材です。そんな人気者のコットンですが、その栽培はたいへんで生産量を高めるために、栽培中の病虫害の被害を少なくすることと、収穫する際に葉っぱを落とす作業を軽減するため多くの農薬(化学物質)が使用されるそうです。ただ、残留農薬は非常に少なく、安全性の確認がされて使用されます。 オーガニックコットン(有機栽培綿)は、3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産されたコットンのことです。言いかえれば、とても手間をかけて栽培されたコットンす。

繰り返しになりますが、普通に栽培されたコットンでも残留農薬はたいへん少なく、栽培後の化学的な試験だけでは、それがオーガニックコットンかどうかは判別できません。そこで、オーガニックコットンの判別には認証機関が関与し、畑をチェックし、農地管理や栽培方法を調べ、オーガニックであるかどうかを毎年見極めて、畑の収穫ごとに認証を与えます。

オーガニックコットンを使用したタオルは、安全性が高いと言えます。皮膚の疾患をお持ちの方、乾燥肌や敏感肌の方などのほか、最も皮膚からの影響を受けやすい赤ちゃんや子供さんには是非使っていただきたいものです。オーガニックコットンを使用したタオルは比較的高価になります。本当に安全性を求めて、高価なタオルをお買い求めになる方の気持ちを考えると、タオル業界の方にお願いしたいことがあります。それは、オーガニックコットンを使用している繊維の割合を表示して頂きたいことです。もし、オーガニックコットンを使用していても、混紡の割合によっては消費者の方の信頼を損なうことになりかねないと思うからです。

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人に触れるタオルだから安全に使いたい!

タオル赤ちゃん

タオルは日常的に使うもの、そして人に触れるものですから、誰もが安全であり安心して使えることを望まれることと思います。では、タオルの "安全性" という点では、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。 このようなお話をさせて頂くまえに、皆さんにご理解頂きたいことがあります。このような安全性に関することは、化学的あるいは医学的な知識を持つ方から聞かれることが本来であると思います。しかし、ここでお話しすることは、タオルの業界や一般に公開されている情報をもとに、あくまで参考知識としてお役に立てて頂ければという思いで整理をしたものです。

タオルと化学薬品

タオルの製造工程では、①糊、汚れ、不純物などを取り除く、②漂白や染色して色を出す、③繊維を柔らかくする、といった処理の中で化学薬品が使用されます。これは、タオルに限らず繊維製品全般に言えることだと思います。後で詳しくお話ししますが、最近は化学薬品を使用せずに同様の処理をしたタオルも数多く製造されています。
タオルの製造工程で使用された化学薬品は、一般的に安全とされる状態まで取り除かれています。ただ、ご使用される方の体質により皮膚に炎症を起こしてしまった事例など、思わしくないことも多くはないですが、全くない訳でもありません。ただ、あまりに過敏になりすぎると繊維製品は何も使用できなくなってしまいます。東北の大震災のときに、原発から放出される放射線量の問題は社会に大きな波紋を投げかけました。しかし、震災前の環境でも放射線は一定量存在してり、許容範囲かどうかで安全性を判断してきました。タオルや繊維製品に含まれる化学薬品についても同じような判断がされるべきだと思います。
消費者の方にご理解頂きたいことは、①タオルの製造ではほとんどの場合、化学薬品が使用されているということ、②タオル業界の方々は、安全性への意識をお持ちであり、技術的にも安全性を高める努力をされているということです。
さて、化学薬品と人体への影響について少し、触れておきたいと思います。人間は皮膚からも呼吸しています。皮膚に触れる衣類やタオルに化学物質が含まれていると、皮膚から吸収されます。先天的に皮膚が弱い方、なにかの皮膚疾患をお持ちの方、ドライスキンと言われるような皮膚の状態の方、皮膚がたいへん敏感な赤ちゃんやお子さん、そして妊婦さんなど、化学物質の吸収が悪影響となりやすい方は、タオルの安全性に関心を持って頂いてタオルをお選び頂きたいと思います。
蛇足になりますが、化学薬品は消費者の方が日常使われている洗剤、漂白剤、柔軟剤の中にも含まれていることがあります。本当の安心という点では、そういったものも正しくご使用を頂いて、タオルの購入後も上手にタオルとお付き合い頂きたいと思います。

○ 柔軟剤(合成界面活性剤)

皮膚の脂分を取り除き、細胞と細胞の隙間を開き、皮膚の細胞膜を溶かし細胞を破壊すると言われています。また、皮膚から体内に浸透し、体内では分解されず内臓障害の原因になるとも言われています。

○ 蛍光増白剤

アレルギーの原因となり、発がん性物質や環境ホルモンの疑いがあると言われています。食品衛生法、日本薬局法、薬事法等で、商品の用途によって使用を禁止しています。

○ 抗菌剤

抗菌剤により皮膚の常在菌が減ってしまい、病原菌の浸入を受けやすくなると言われています。アレルギーや化学物質過敏症になることもあります。

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化学薬品に代えて天然の材料を使用したタオル

さて、消費者の安全性に対する意識の高まりとともに、化学薬品の代わりに天然の材料を使用して、安全性を追求したタオルが多く出まわっています。例えば、こんな工夫をしたタオルがあります。

・ 酵素(微生物)の効果を利用して、不純物等(糊や汚れも)だけを微生物に食べさせ、化学薬品を使用しないで不純物等を取り除く処理をしたタオル

・ オゾン(O3)を利用して、不純物等の除去と漂白をしたタオル。オゾンは水道水やプールの殺菌でも使用され低濃度だと全く問題のないものです。自然分解がはやく有害な残留物も残らないと言われています。

・ コットンの自然な色合いを残すため、あえて漂白や染色をしない。また自然な風合いをあえて残すため柔軟剤を使用しないようにしたタオル

・ 天然の草木、ハーブ、野菜等の天然の色素を利用して、染色したタオル 安全性を大切にされるかたは、このような製造上の工夫がされたタオルをお選びになることも一つの方法かと思います。

オーガニックコットンの安全性は…

コットンはご承知のように世界的に大量に使用される繊維です。皆さんの周りにも必ずたくさんある繊維素材です。そんな人気者のコットンですが、その栽培はたいへんで生産量を高めるために、栽培中の病虫害の被害を少なくすることと、収穫する際に葉っぱを落とす作業を軽減するため多くの農薬(化学物質)が使用されるそうです。ただ、残留農薬は非常に少なく、安全性の確認がされて使用されます。 オーガニックコットン(有機栽培綿)は、3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産されたコットンのことです。言いかえれば、とても手間をかけて栽培されたコットンす。

繰り返しになりますが、普通に栽培されたコットンでも残留農薬はたいへん少なく、栽培後の化学的な試験だけでは、それがオーガニックコットンかどうかは判別できません。そこで、オーガニックコットンの判別には認証機関が関与し、畑をチェックし、農地管理や栽培方法を調べ、オーガニックであるかどうかを毎年見極めて、畑の収穫ごとに認証を与えます。

オーガニックコットンを使用したタオルは、安全性が高いと言えます。皮膚の疾患をお持ちの方、乾燥肌や敏感肌の方などのほか、最も皮膚からの影響を受けやすい赤ちゃんや子供さんには是非使っていただきたいものです。オーガニックコットンを使用したタオルは比較的高価になります。本当に安全性を求めて、高価なタオルをお買い求めになる方の気持ちを考えると、タオル業界の方にお願いしたいことがあります。それは、オーガニックコットンを使用している繊維の割合を表示して頂きたいことです。もし、オーガニックコットンを使用していても、混紡の割合によっては消費者の方の信頼を損なうことになりかねないと思うからです。

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